FDX(旧アローサル・テクノロジー)AI研修について
FDXのAI研修とは|使う・創る・成果にするの3段階で育てる
FDX Trainingは、FDX株式会社(旧アローサル・テクノロジー株式会社)が提供する法人向けのAI研修です。2013年創業の同社が2026年にFDXへリブランドしたもので、AIリスキリング研修の累計受講者は30,000名以上にのぼります。
最大の特徴は、研修をL1 AIオペレーター(AIを使う)→ L2 AIビルダー(AIを創る)→ L3 FDXプロフェッショナル(AIで成果にする)の3段階で整理していること。個人の学習レベルをLv1〜Lv5で診断したうえでカリキュラムを設計するため、同じ組織内のスキル差をそのまま受け入れて進められます。
研修体系|3レベル・職種別
| レベル | 位置づけ | 構成 |
|---|---|---|
| L1 AIオペレーター研修 | AIを使う | Operator Basic/Advanced(各12時間)。営業向け、バックオフィス向け、Copilot向けなど職種別コース |
| L2 AIビルダー研修 | AIを創る | Builder Basic/Advanced(各12時間)。Claude Code、Gemini RAG、AIエージェント等のツール別コース |
| L3 FDXプロフェッショナル研修 | AIで成果にする | FDX Basic(共通12時間)+FDX Advanced(12時間×4ロール分岐:FDE/FDS/FDM/FDB) |
職種別には営業、マーケティング、バックオフィス(人事・経理・総務)、エンジニア、クリエイティブが用意されています。対象は全社員から選抜メンバーまで、レベル別に振り分ける設計です。
料金と提供形態
| 提供形態 | 料金 | ボリューム |
|---|---|---|
| eラーニング | 200,000円/名・コース・年 | 約30時間×3コース(計約90時間・約450動画) |
| 対面/オンライン研修 | 400,000円/名・コース | 標準12時間×7コース(計84時間) |
| カスタマイズ研修+実践伴走 | 要相談 | Builder/FDXレベル向け |
対象人数は5名以上。標準12時間のコースは「2.0〜2.5時間×5回」といった分割実施にも対応します。
対応するAIツール
特定のツールに縛られない点が強みです。Gemini、ChatGPT、Copilot、Claude/Claude Code、NotebookLM、Dify、n8n(ノーコードAgent)、Cursor、GitHub Copilot、Canva、Midjourney、Runwayが挙げられています。社内で使えるツールが部署ごとに分かれている企業でも、環境に合わせて設計できます。
Gemini特化研修という出発点
同社は2025年5月、アローサル・テクノロジー時代にGoogleの生成AI「Gemini」に特化した企業向け研修の正式提供を開始しています。Gmail・スプレッドシート・ドキュメントといった日常業務のツールとGeminiをどう連携させるか、プロンプト設計、セキュリティ観点、活用のコツまでを体系的に扱う内容で、人事・総務・経理などのバックオフィス部門と、社内全体への浸透を担う経営幹部層を主な対象としていました。提供開始時点で研修実績は延べ20,000名以上、受講者満足度は97%以上と公表されています。
現在のFDX Trainingは、このGemini研修を含めてマルチツール前提の体系に整理された形です。Google Workspaceを全社導入している企業であれば、L1のバックオフィス向けコースが入口になります。
公表されている実績
- AIリスキリング研修の累計受講者:30,000名以上
- 研修プログラムの導入企業:150社超(同社全体のサービス導入実績は1,500社以上)
- 研修プログラムの単元数:1,000単元以上
導入企業としては三井住友海上火災保険(金融)、Fanatics Japan(EC・グローバル)、J:COM(通信)などが挙げられ、コーポレートサイトではANA、伊藤忠商事、NECソリューションイノベータ、東京ガスiネット、サンゲツ、識学といった社名も並びます。製造、物流、小売、広告、自治体での実績もあるとされています。
研修後の定着支援
研修単体で終わらせない仕組みが整理されています。
- 業務KPI設計の伴走
- AI実装PoCのレビュー・改善
- AX推進室のPM支援
- 利用率モニタリング
- AI-OJT、アンバサダー任命
- 社内講師の育成サポート
- サポート室の設置(現場定着支援)
研修以外のサービス
FDXは研修(FDX Training)のほかに、コンサルタント/エンジニアをアサインするFDX Expert、業務プロセスを再設計するFDX BPR、業務代行運用のFDX BPO、現状把握のための1Day AIアセスメントを提供しています。「研修で人を育てる」「専門人材を入れる」「業務そのものを作り替える」「運用を任せる」を一社で組み合わせられる点が、研修専業の会社との違いです。
FDXを選ぶメリット
レベル設計がはっきりしている
使う/創る/成果にするの3段階と、Lv1〜Lv5の診断が組み合わされているため、「誰にどこまで受けさせるか」を決めやすい構成です。全社展開の計画を立てる段階で扱いやすくなります。
料金が公開されている
eラーニング20万円、対面40万円と単価が示されているため、人数を掛けて概算を出せます。個別見積もりが前提の研修が多いなかでは比較しやすい部類です。
ツールを問わない
Gemini・ChatGPT・Copilot・Claude Codeと横断的に扱うため、情報システム部門の方針で使えるツールが決まっている企業でも合わせられます。
検討時に確認しておきたい点
助成金についての記載は研修ページにありません。人材開発支援助成金の活用を前提とする場合は、要件を満たす構成にできるか事前に確認が必要です。またリブランドに伴い旧ドメイン(arousal-tech.com)は新サイトへ転送される状態のため、社内資料に旧URLが残っている場合は差し替えておくとよいでしょう。
まとめ|FDXはこんな企業におすすめ
全社規模でAI人材を段階的に育てたい企業、使うツールが部署ごとに分かれている企業に向いています。研修の先にBPR・BPO・人材アサインまで用意されているため、「育てる」だけで解決しない部分を同じ相手に相談できる点も、大きな組織ほど効いてくる要素です。












